ももたろう




むか〜しむかし、ミルクやSPUTNIKという店をやって、
みんなから「クドウさん!!!」
って言われてたおじいさんがいました。
たつおじいさんは古本屋さんがあきらめきれず、
お店をだしました。


おばあさんは川に洗濯に、
おじいさんは、ここ最近スマートフォンばっかり見て、
オオクションをチェック。
コーヒーを飲んでてもスマートフォン。
ゴハン食べててもスマートフォン。


山にしばかりにイク体力も無くなって、
猿もサトシになり、
犬は死んで。
キジはおおまえ布店から仕入れ。
ダンゴはナカノユリコ(既婚)
ダンゴみたいな頭してるナカノユリコ。
桃太郎も、もはや、絵本を仕入れるしかなくなりました。
オークションで桃太郎と検索すると、
エッチなのも出てくるよ。



たつおじいさんは、それでも負けず、
田畑を耕す、
わけでもなく。
自分が50歳であるという事実に目を背け、
朝の4時から1時間だけは勃つという事を、
嬉しそうに喋っています。
おしっこも1時間に1回は起きてイクという。




ここ何年も悩んでいました。
自分はなぜ思った事がヒトに言えないんだ!!!と。
嫌いな人でも会ったら、愛想よくしてしまう。

ダメだ。
このままじゃダメだ。
と。
まずは、年下には敬語じゃなくて、タメグチを使う!!!
と公言してから4年。
毎年言っている。
でも、やはり、敬語になってしまう。
オレもワガママなヤツになってやる!!!
と毎年言っている。





でも、
おじいさんはそれでいいんだよ。
大丈夫。




そんなおじいさんが皆は大好き。
優しくて、大きくて、気いつかいなおじいさんの事が、
みんな大好き。



大好きだよおじいさん。








ももたろう。















さるもいぬもきじもいないけど、
本とコーヒーはあります。

KIMAMA BOOKS



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